刑法概観

教科書をざっくりと通読。

民法よりも条文数が小さいためか。あるいは人を裁くという行為のためか、さまざまな学説があるよう。

刑法の文字だけで個々の犯罪に対して刑罰を決めるのは、難しい作業に感じた。なぜなら、犯罪の性質や手法はテクノロジーや常識が日々変化する中で、その隙をつくようにどんどん生まれているだろうから。例えば、サイバーテロなんかもそうだろうし、セクハラの定義に関する部分だってそうだろう。

他には、刑法と現行憲法は緩やかに統合されたもののようだ。今までは、刑法というのが、憲法から展開、派生して成立したのではないかと踏んでいた。しかし、どうもそうではなくて、明治時代から綿々と続く刑法典に手を加えながら、刑法自体が進化してきたように見えた。